Coccoは、2019年9月11日に『海辺に咲くばらのお話』がリリースされ、MVが公開されました。
MVは、神秘的な海の中を表現しており、Coccoの、アーティストとしての世界観が表されています。
『海辺に咲くばらのお話』という曲。タイトルも、表現者としての彼女らしさを感じます。
今回は「Cocco『海辺に咲くばらのお話』歌詞の意味を考察!」と題してお届けします。
『海辺に咲くばらのお話』歌詞の意味を考察
Coccoが作詞・作曲の『海辺に咲くばらのお話』の歌のタイトル、「ばら」とは何を指すのでしょうか?
海辺という場所も気になるところです。
まずは、MVを見て、曲の世界観を感じてみましょう。
この曲の歌詞の意味を考察していきます。
ここまで
息をつないで
力の限りにここらで
許されるかな
もういいかな出典:uta-net
力の限りに、息をつないで…、でも、もういい? ここまで頑張ったから。
もう、許される?
息絶えていくような例えに感じます。
本人が死に向かっていく表現なのでしょうか。
体中あふれるよ
温かな手を
ありがとう
身に余る
幸せに溺れるよ出典:uta-net
体中にあなたの温かな手を感じ、幸せに溺れてしまう。
それは、「愛する人」の温かな手なのかもしれません。
泣かないで
何度でも
想いを届けよう風に乗せて
風に乗って出典:uta-net
泣いているあなたに、想いを、風に乗せて届けるから…。
泣いているあなたとは、もう会えないのでしょうか。そして、想いは風に乗せて届けることしかできない。
やはり、死を目前にした情景を感じてしまいます。
愛するあなた…、私が息絶えても泣かないで。
風に乗せて、風に乗って、あなたへの想いを届けるから。
そんな想いを伝えている情景が浮かんでしまいます。
どうしてどうして
悲しく笑うの
目覚めて満ちて干いて
ただそれだけのこと
ただくり返すだけ出典:uta-net
海の波のように「目覚めて 満ちて 干いて」 人は、そんな風に、生まれては、息絶える。
それを繰り返している、ただそれだけのことだから…。
そう、愛する人に伝えているように感じます。
さよなら
呼吸を止めて
最後の力で特別
ひどくもないよ
凪いだだけさ出典:uta-net
さようなら、最後の力で呼吸を止めて…。
愛する人、さようなら…。
息絶えていく今、特別、幸福があるわけではないよ。ただ、風がなく静かなだけ。
そんな愛する人との別れなのでしょうか?
約束できるよ
道はつながって
必ず必ず
また君に会える出典:uta-net
「道はつながっているから、また会えるから…」 そう、愛する人に、伝えているような気がします。
南へ行こうと
東へ行こうと
あの時 北へ西へ
どこへ行こうと
そう二人は出会う
ただくり返すだけ出典:uta-net
広い世界、どこに行こうとも、愛する2人は、また必ず会える…。
もう一度、冒頭のMVを観てみてください。
最後に、Coccoの瞳が閉じ、包まれます。再び、瞳が開いたことで、生命の繰り返しを表現しているのではないでしょうか。
生まれては死にゆく人の一生を「波」に、息絶える人を「美しくも儚いバラ」に例えた、『海辺に咲くばらのお話』の様に感じました。
皆さんは、この歌詞に、どんなお話の意味を感じましたか?
Coccoと『ばら』
Coccoは時々、戴いたという「ばら」の写真をSNSに載せています。
きょねんみんなからもらたたくさんのはなたばからいくつかはつがにせいこうしていくつかいきたえてひとつのこったばらがげんきにねをはってぐんぐんのびてふわりとさきましたぜんぶさかせれれなくてごめんねでもひとつきれいにさきましたありがとうおきなわのためにさいてくれたかなとつてもいいにおい pic.twitter.com/nNqIE3Yk2q
— Cocco (@CoccoOfficialT) June 23, 2017
上の文章は、ひらがなで書かれていますが、漢字で書き直すと、こんな風に書かれています。
「去年、みんなからもらった、沢山の花束から、いくつか発芽に成功して、いくつか息絶えて、一つ残ったばらが、元気に根を張って、ぐんぐん伸びてフワリと咲きました。
全部咲かせきれなくてごめんね。
でも、一つ綺麗に咲きました。
ありがとう。
沖縄のために咲いてくれたかな。
とってもいい匂い。」
戴いた花束を、大切に発芽させるまで愛情を込めて育てているなんて、驚きです。
ここまで花束を大切にしているなんて、彼女に花をプレゼントした人が幸せを感じるでしょうね。
Coccoは、花を大切に想うと同時に、花をプレゼントしてくれた人を大切に想っているという事かもしれませんね。
2019年5月。今年も大切に花を咲かせたようです。
ことしもさいたのよ pic.twitter.com/b2XPVnRil8
— Cocco (@CoccoOfficialT) May 16, 2019
もう秋なのに、また「ばら」は咲きました。
Coccoのうたをらじおできくがすきです
とどいてるかんじがするかららじおできくとうふふとなりますきょうはうふふでした
そしてまたばらがさきましたどうしてなんどもさいちゃうのありがとうねなんどもなんどもありがとう pic.twitter.com/XOH3L4LUWn— Cocco (@CoccoOfficialT) September 12, 2019
Coccoは、「どうして何度も咲いちゃうの。何度も、何度も、ありがとう。」とつぶやいていました…。
— Cocco (@CoccoOfficialT) October 3, 2016
下の写真のように、20周年の大きな節目にも、自分で描いた「ばら」をモチーフに、ライブグッズを作っています。
【20周年ライブグッズ】『Cocco 20th Anniversary ローズ柄タオル』スポーツタオルサイズの大きめのタオルです。Coccoが描いた20輪の黄色いバラがタオル一面に散りばめられています。 pic.twitter.com/J5YDVFCK6Q
— Cocco商店 (@Coccoshowten) July 3, 2017
Coccoにとっての「ばら」は、どんな存在なのでしょう?
バラの美しさや華やかさだけではない、少し哀しくて、はかない印象を、彼女の文面から感じるのは、私だけでしょうか。
Coccoという表現者
女性の本音の気持ちを、素直に歌詞に表現するCocco。
彼女のストレートで先鋭的な感性は、衝撃的であると同時に、繊細で神秘的な感じをうけます。
Coccoは、ブロバレエダンサーを目指し、東京でバレリーナになるべく、バレエのオーディションをうけていましたが、結果は不合格でした。
そこで彼女に目をつけたレコード会社の担当者は、歌手になることを説得し、Coccoは、歌手として活動することを決めました。
6.23 pic.twitter.com/cS21V36yTr
— Cocco (@CoccoOfficialT) June 23, 2019
Coccoにとっての音楽は、意識して作るものではなく、日々の生活の中で勝手に鳴っているものだったそうです。
歌は、自然に生まれては消えていく、そんな存在でした。
まるで、彼女の身体の中から音楽が生まれてくるようですね。
楽譜も書けず、楽器も弾けないCoccoが、自分の考えを伝えるツールは絵でした。
絵を描いて、プロデューサーにイメージを伝えたようです。
Coccoは、歌手というより、表現者としてのアーティストのようにも感じますね。
自分の自由な発想で、何にも縛られない、そんな彼女の生き方さえも、曲作りの中に感じることができます。
下は、ある日のCoccoのツイッター。
こんな風に、愛を感じ、涙を流すCoccoがいました。
— Cocco (@CoccoOfficialT) July 2, 2017
『海辺に咲くばらのお話』は、下のCDに入っています。参考にしてください。
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まとめ
「Cocco『海辺に咲くばらのお話』歌詞の意味を考察!サヨナラとは」の内容でお届けしましたが、いかがでしたか?
この歌詞の中にも、表現者としてのCoccoを感じました。MVの曲の世界観に引き込まれました。
『海辺に咲くばらのお話』の意味を考察した今、私の心に哀しく優しく響いています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
2019年10月18日のMステ3時間スペシャルにCoccoが出演します。『海辺に咲くばらのお話』も披露されますよ!